【時視各角】“精神的苦痛が蔓延した国”韓国、それでも人生の苦痛を抱え込まなければ(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.11.09 10:51
司祭チリロ。2週間前に他界した40歳の若いカトリック司祭です。彼はその日の午前、釜山(プサン)で日程があるといって、杖を突いて京畿道楊州市の司祭館を出ようとしていました。しかし彼の体調が非常に良くなかったので、同僚の神父たちが強制的に病院に連れて行きました。彼は数週間前から杖を突いて歩いていました。そのような状態でも、車がなかった彼はいつものようにミサに必要な祭服と本が入った重いリュックサックを背負って出退勤し、呼ばれるところに行ってミサを行いました。
彼は病院に入って12時間後に亡くなりました。すでに肺がん末期で、全身にがん細胞と炎症が広がっていました。家族も同僚も誰も気づきませんでした。彼はその時まで泰然と普段の日常生活を続けていたからです。しかし振り返ってみると、彼の言葉の中には、すでに自分の病気を知っていたことを確認させる部分がありました。