【時視各角】“ブランド品”大韓民国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.01.27 11:55
シャネル2.55バッグがまた値上がりする見込みだ。最高級品は600万ウォン(約40万円)台だったが、来月は700万ウォン台になる。これが伝えられると、バッグの購入を考えていた人が殺到し、一部の店舗では品切れになった。このバッグは昨年春にも値上げを控えて買いだめが発生した。バッグを買いにパリに行く人もいる。現地では韓国で買うよりも200万-300万ウォン安いため、飛行機チケット費用が浮くとして‘シャテク旅行’とも呼ばれている。
ひし形のキルティングにチェーンがついたこのバッグは誰が見ても実用的ではない。コンパクトとリップスティック、財布ほどを携帯する‘貴婦人’には合うのだろうが、スマートフォンだの、タブレットだの、あれこれ入れて持ち歩く最近の多くの人々には不便だ。それでも、いわゆるうまく嫁いだ女性をいう‘清潭洞(チョンダムドン)夫人’の必須アイテムに浮上して以来、このバッグへの情熱は日々、激しさを増している。数年前までは裕福な家庭の嫁入り道具と考えられたが、最近では標準的な嫁入り道具に浮上し、需要が爆発的に増えている。このため企業が毎年値上げしても、現地より数百万ウォン高くても、飛ぶように売れる。