０２年韓日ワールドカップ（Ｗ杯）デジャビュの呪いなのか。洪明甫（ホン・ミョンボ）監督（４３）率いるサッカー韓国オリンピック（五輪）代表は８日（日本時間）未明、英マンチェスター・オールドトラフォードで行われたブラジルとの準決勝で０－３の完敗を喫した。韓国は前半０－１とリードを許したが、ブラジルと対等な試合をした。しかし後半に入って簡単に２ゴールを許し、流れがブラジルに傾いた。結局、韓国は１ゴールも決められず試合を終えた。準々決勝で開催国の英国を破るまでは気持ちよいデジャビュだったが、今はそうではない。最悪のデジャビュになる可能性もある。

◇気分よいデジャビュは準々決勝まで？

韓国が準決勝で敗れ、まずます韓日Ｗ杯当時と似た展開になっている。韓国が開催国の英国を破って準決勝に進出した当時、韓日Ｗ杯と似た平行理論で話題になった。

０２年韓日Ｗ杯準々決勝のスペイン戦とロンドン五輪準々決勝の英国戦は「ＰＫ戦勝ち」が同じだった。韓国は英国戦のＰＫ戦で４－４からＧＫ李範永（イ・ボムヨン）が英国の５人目スターリッジのシュートを防いだ後、韓国の最後のキッカー奇誠庸（キ・ソンヨン）が強力なシュートでゴールを決めて勝った。０２年Ｗ杯のスペイン戦でもＰＫ戦でＧＫ李雲在（イ・ウンジェ）が一つ防いだ後、韓国５人目の洪明甫がゴールを決めて４強進出を決めた。

◇準決勝の敗戦…デジャビュの悪夢の始まりか

準決勝で優勝候補チームと対戦したのも同じだ。今回はブラジル、０２年はドイツだ。そして０２年と同じく今回も敗れた。０２年と今回の五輪の準決勝は無得点で終わった。しかし世界最強チームとの対戦にもかかわらず臆することはなかった。０２年はドイツと９０分間、対等な試合をした。惜しくも後半にゴールを許したが、選手は最後まであきらめなかった。ブラジル戦も同じだった。前半序盤に何度かブラジルのゴールを脅かした。惜しくもゴールにはつながらなかったが、選手は最後まで闘志を見せた。

◇まさか３位決定戦もデジャビュ？

問題は０２年の状況が３位決定戦でも再現されるのではという点だ。０２年Ｗ杯で韓国はトルコと３位決定戦を行い、２－３で敗れた。異変を起こしながら破竹の勢いで準決勝まで進出したが、累積した疲労でドイツに敗れ、勢いを失ったのが敗因だった。順調に進んでいる時につまずけば、被害は大きくなるものだ。韓国もブラジルに敗れるまで２２試合連続無敗（１３勝８分け）で、チームの雰囲気はよかった。準々決勝で英国を破り、その勢いはピークに達していた。

洪監督もブラジル戦の後、「精神的、体力的に高まっていた勢いが止まった」と心配した。０２年Ｗ杯のデジャビュなら最悪のシナリオとなる恐れがある。しかし０２年Ｗ杯と今回の五輪の３位決定戦には違う点がある。五輪には兵役問題を解決できる銅メダルがかかっている。また絶対に譲れないアジアのライバル日本との対戦だ。