【社説】韓国総選挙後の経済課題、これだけは備えよ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.04.12 11:38
経済への悪材料があふれている。スペインの救済金融説、米国の雇用指標不振、中国の輸入鈍化など3大経済圏がすべて尋常でない。最も懸念されるのがスペインとイタリアの救済金融の可能性だ。もちろんこれは昨日今日の話ではない。だが隙さえあれば首をもたげてくるため世界経済は薄氷の上を歩いている。今回もスペインの経済と財政悪化が確認され両国の国債金利がともに上昇した。
まだ救済金融の可能性は高くない。だからと言って欧州経済の不安要因が消えるものでもない。危機から根本的に抜け出そうとするならスペインとイタリアの骨を削るような緊縮が先行すべきだが、そうした兆しはあまりない。欧州連合の構造的限界もある。欧州経済は最小限危機が潜伏した状態で長期間揺動するだろう。ややもすれば危機へと飛び火しかねない。欧州が悪ければ米国と中国が支えの役をするべきだが、これも期待するのは難しい。米国は雇用指標不振が、中国は輸入鈍化が経済の足を引っ張っている。