【社説】長期低成長の入り口に立った韓国経済
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.04.20 16:44
金仲秀(キム・ジュンス)韓国銀行(韓銀)総裁が「中長期的に韓国経済は出生率の低下と高齢化で成長率が下がるだろう」と述べた。韓国はすでに長期低成長の入り口にいるという警告はあちこちから出ている。国際通貨基金(IMF)は、今後5年間の韓国の経済成長率は世界184カ国の平均値を下回ると予想した。今年の成長率予測値を下方修正したサムスン経済研究所は「長期低成長局面に進入する兆候が表れている」と警告した。韓国は最貧国から50余年で先進国レベルに浮上した唯一の国だ。高度成長に慣れた私たちに「低成長」は馴染みのない言葉だ。遠い未来のことだと考えられてきた低成長が目の前に迫っている。
先進国で成長率が低下しているのは一種の‘通過儀礼’だ。人口の増加が鈍り、労働供給の増加傾向が変わり、経済規模が大きくなり、資本蓄積の増加速度も遅くなるからだ。したがって成長率低下自体を恐れる必要はない。しかし韓国の事情は少し違う。少子化と高齢化が急速に進み、低成長の衝撃がどの国よりも大きくなる可能性が高いからだ。したがってあらかじめ低成長時代に備える知恵が必要だ。