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【コラム】私の心の中の外国人嫌悪症(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.03.14 09:12
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3.韓国社会はさらに深刻な問題を抱いている。現在小中高校に在学中の多文化家庭の子女は3万8000人余りに達する。来年には5万人、再来年には7万人を超えるという。ところが彼らをめぐる社会的環境は劣悪だ。冷やかしの種になる子どもを見守るしかない結婚移住女性たちの胸はこがれる。

「2人の娘が大きくなり肌の色が黒く変わるとクラスの子どもたちの冷やかしを受けることが多くなりました。娘たちは私に『お母さん、学校に来ないで』といいます」。「息子のクラスの生徒が『君たちのお母さんは中国人じゃないか。だから中国に行け』とからかうたびに息子は『お母さんはなぜ中国人なんだ』と泣き叫びます」。(『韓国の多文化主義』)

 
葛藤はまだ家の中に、学校の中に隠れている。しかし10年後には多文化青少年が20代になり始める。大学生になり、入社試験の面接場に入るだろう。既存の文化と意識が変わらない状態で「多文化ショック」が襲うというのは懸念すべきことだ。米国人が韓国人を「裂けた目」とさげすんだと怒りながらも、「東南アジアっぽい容貌だ」という言葉をためらうことなく吐きだすのがいまの私たちの姿だ。

4.10年後、ソウル広場に多文化家庭子どもが集まる日は来ないだろうか。彼らの社会進出に反対する動きも強まる可能性がある。「血が1滴でも混ざれば黒人だ」という、その昔米国南部白人らの「一滴原則(one drop rule)」を突きつける者も現れるだろう。2つの声がぶつかる時、韓国社会は果たしてどんな努力をしてきたと話せるだろうか。

教育科学技術部が一昨日、多文化学生支援対策を発表したがそれでは足りない。大小の差別と無感覚を破っていく政治的・社会的プロジェクトが展開されなくてはならない。フィリピン出身帰化女性の李ジャスミン氏の国会入りを期待する理由だ。政府と各政党もこの問題に対する政策対応の速度を高めなければならない。すぐに票につながるかわからないが大韓民国の品格を広げることだ。50カ国首脳が来るという核安全保障サミットに劣らず重要なことだ。

クォン・ソクチョン文化部門部長


【コラム】私の心の中の外国人嫌悪症(1)

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