元IAEA事務総長「福島事故があっても原発ルネッサンスは止められない」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.03.09 09:34
ムハンマド・エルバラダイ元国際原子力機関(IAEA)事務総長は8日、「エネルギー未来シンポジウム」の基調講演で「日本の福島原発事故は原子力発展の欠点を露呈したが、それでも原発ルネッサンスは止まらないだろう」と見通した。エルバラダイはエジプトの外交官出身で1997~2009年にIAEAを導いた。事務総長として在職だった2005年、原子力の平和的利用に寄与した点が評価されてノーベル平和賞を受賞した。
彼はこの日、福島事故が与えた影響を分析しながら1986年に起きたロシアのチェルノブイリ原発事故と比較した。チェルノブイリ事故の衝撃で原発の拡大は中断し、その後の建設が本格的に再開されることにおよそ20年という歳月がかかった。エルバラダイは「福島とチェルノブイリはことごとく異なる」とし「歴史は繰り返されないだろう」と述べた。