元IAEA事務局長「福島事故で原発が終わったわけではない」(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.11.28 17:14
「今のグローバル核イシューは‘第2の昏睡状態10年(second decade of coma)’に入ったようだ」。ハンス・ブリックス元国際原子力機関(IAEA)事務局長(83)は内心を隠さなかった。 北朝鮮がウラン濃縮施設を公開して1年が過ぎた。 軽水炉の衛星写真が確認されたが、北朝鮮の核問題は進展の兆しがない。 むしろ来年の韓国と米国の大統領選などビッグイベントに隠れ、忘れられている雰囲気だ。
ハンス・ブリックス氏はスウェーデン出身で、1981-97年にIAEA事務局長を務めた世界的な核専門家。 その中でも北核専門家に挙げられる。 1990年代以降、数回にわたり北朝鮮を訪問し、朝米ジュネーブ合意にも関与した。 核問題に対するブリックス氏の目標は簡潔だ。 「自分と家族、世界の人々のウェルビーイングのために、核兵器はなくして、原子力は最大限に活用しよう」。来年3月にソウルで開催される「第2次核安保首脳会議」に先立ち、29日に訪韓するブリックス氏に、中央日報が単独インタビューした。 ブリックス氏は李明博(イ・ミョンバク)大統領が諮問する「賢人グループ(Eminent Persons Group)」の主要人物に委嘱された。