【社説】韓国社会、ノーベル科学賞より急ぐべきことは…
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.01.03 16:54
2012学年度ソウル大随時募集に最年少で合格した科学英才が理工系学科を放棄し、他大学の歯科大に進学した。 ソウル大理工系に合格した別の学生の保護者は、息子を医大に送るとして合格の取り消しを要求した。 理工系危機がどれほど深刻かをよく表している例だ。
理工系離れは昨今のことではない。 数年前にはポステック(浦項工科大学)の首席卒業者が医科大に編入し、大きな波紋を起こした。 地方医科大入学生の大学修学能力試験(日本のセンター試験に相当)の点数が、ソウル名門大の理工系入学生の点数を上回って久しい。 これまで何度も理工系危機論が台頭したが、理工系離れは少しも改善されていない。 今回も最年少合格生は「より安定的な未来を選択する」として歯科大に移った。 数年前にポステックの卒業生が「理工系の博士学位を取得しながらも未来を心配しなければならない現実がつらくて医科大に行く」と述べたのと同じだ。