【コラム】韓国文学が日本文学のように世界へ行くためには(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.09.22 17:55
問題はこうした努力にもかかわらず、完成度の高い翻訳が必要という声が繰り返し出ているという点だ。 翻訳院が支援した文学翻訳ではだめということなのか。 文学評論家キム・ファヨン氏は「韓国文学の海外紹介は市場に任せておくのが最も望ましい」と話す。 今のように韓国政府が翻訳支援金を出す方法では、これを手に入れようとする、質の良くない現地出版社ばかり群がるということだ。 支援金が目的の出版社が韓国文学を売ろうという努力をするはずがない。 このため出版されたところで外国の読者には届かない。 こうした悪循環の繰り返しは結局、韓国文学の競争力を落とすというのがキム氏の考えだ。
キム氏の主張は翻訳院をなくそうということではない。 より長期的な計画を立てて、優秀な韓国文学翻訳者を養成する方向に力を集中しなければならないという注文だ。 ちょうど翻訳院は22、23日、外国専門家を招待し、翻訳院10年の成果と今後の道について討論する行事を開く。 韓国文学をより効果的に外国に知らせる妙策がたくさん出てくることを望む。