【時視各角】魂なく肉体だけで支えられた国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.08.18 16:32
先日グーグルが125億ドルでモトローラを買収した。 三星(サムスン)電子とLG電子が「アンドロイド陣営の勝利」と万歳を呼んだとすれば、それは単純すぎる考えだ。 グーグルは慈善事業をするところではない。 まだお金にもならないアンドロイドの特許を守ろうと、こうした大きなギャンブルに出たはずはない。 グーグルが狙う相手はアップルであるのは間違いないようだ。 アップルはハードウェア+ソフトウェア+コンテンツの三拍子をそろえてお金をかき集めている。 4-6月期、世界携帯電話市場に占める比率は5%にとどまったが、全体収益の66%にあたる80億ドルを占めた。 アップルの閉鎖的な生態系と高い顧客忠誠度の勝利だ。 こんなおいしい市場にグーグルが欲を見せないはずはない。
韓国は当分、アンドロイドの傘下に安住できるかもしれない。 しかしグーグルがソフトウェア(SW)とハードウェア(HW)の両翼をつけたことで、アンドロイドの中立性は損なわれ始めた。 有料化は時間の問題のようだ。 9月にはマイクロソフトがノキアと手を組んでMangoを出す。 世界情報技術(IT)の地図が3等分される見込みだ。 韓国企業が独自の生態系を確保できない限り、IT三国時代では立場を失うしかない。 米国版春秋戦国時代に私たちのモバイルの運命を任せることになるかもしれない。 しかしアップルの成功神話も始まりは小さなものだった。 2001年に入ったばかりの契約職員と入社5年目の職員が力を合わせてiPodを開発した。 卓越したスペックでも専用機で招待したS級人材でもなかった。