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【時論】ローラーコースター韓半島情勢、その先は(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.07.25 16:36
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これからは形式よりも内容が重要だ。 6カ国協議中にも北朝鮮は核を実験し、ウラン濃縮までしていた。 「閉鎖、無能力化、廃棄」という言葉が合意文に動員されたが、これは寧辺(ニョンビョン)の古い核施設に関したものであり、保有中の核兵器やウラン濃縮に関しては全く扱われなかった。 現在の枠組みでは核兵器開発を防ぐどころか、管理もできない。 最小限のウラン濃縮と核兵器廃棄問題も扱われるよう6カ国協議の枠組みを強化するのに交渉の焦点を置かなければならないだろう。

今回の南北会談で南北関係進展のきっかけはできたが、楽観するのは早い。 指摘したように対話のきっかけをつかもうとする北朝鮮外務省と統一戦線部とは違い、いつも北朝鮮軍が出てきて対話を壊した。 北朝鮮政局は3代世襲後継構図の構築をめぐり表面的に団結した姿を見せているが、内面的には非常に複雑な権力内部の葛藤と不安が存在する。 現在、北朝鮮は対南・対外関係よりも三男・金正恩への権力世襲のための環境づくりを最優先的に考慮すると判断される。 その中でも最も核心的なのは軍の掌握だ。 軍を掌握する過程で、南北関係や対米・対中関係に関係なく天安艦・延坪島事件が起きた。 世襲過程が定着するまでは北朝鮮軍の挑発によるローラーコースター情勢が続く可能性がある。 現在の南北関係は平時ではなく非常時点であり、柔軟で包括的な接近が必要だ。 それは強力な軍事抑制態勢を土台に南北対話、米朝対話、6カ国協議のフル稼働を通して、北朝鮮状況を安定的に管理することだ。 しかし非核化問題を分離して6カ国協議で接近するにしても、南北関係上では天安艦・延坪島事件に対する謝罪問題を絶対にうやむやにしてはならない。 この事件は挑発ではなく領海内の哨戒艦を撃沈させ、私たちの領土に無差別砲撃を加えた明白な「戦争行為」だ。 大韓民国の基本に関する問題だ。

 
尹徳敏(ユン・ドクミン)外交安保研究院教授


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