【社説】韓米FTA、8月国会で通過させねば
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.07.25 11:53
ハンナラ党が8月の国会で韓米自由貿易協定(FTA)批准案を通過させる方針を明らかにした。これに対し民主党は牛肉関税引き下げ猶予と開城(ケソン)工業団地製品の韓国産原産地認定など10項目を提示して政府に再々協議を要求した。これに国会外交通商委員長の南景弼(ナム・ギョンピル)ハンナラ党最高委員は、「米国より一歩遅く、物理的衝突はしない」という立場だ。米国の事情も容易でない。米国政界が政府負債交渉に没頭し「8月批准」から後退し9月の処理を言及し始めた。ややもすると5年も精魂を込めてきた韓米FTAが長期漂流し死文化される可能性を排除することはできない。
民主党は党利党略より国益を考えなければならない。再々協議がどれだけ非現実的なのかは自らがよくわかっているだろう。民主党が要求した10項目のうち9項目はすでに盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権当時に両国が合意した事案ではないか。一部強硬派に振り回され過去の合意事項までひっくり返すというごり押しは政治・理念的攻勢にすぎない。来年の総選挙と大統領選挙を控え民主労働党や社会団体との野党圏連帯のために韓米FTAをスケープゴートにするという非難から自由になれない。