韓国政府と中国政府が年内に自由貿易協定（ＦＴＡ）交渉の開始を宣言することで合意した。交渉開始を宣言することでセンシティブ品目でない工業製品について即時無関税や破格に低い関税を適用するアーリーハーベスト（先行実施）条項が適用される。

北京の消息筋は、「韓中両国が８日に北京で年内のＦＴＡ開始を宣言することに最終合意し覚書を締結する予定。このため外交通商部の李泰鎬（イ・テホ）外交通商本部ＦＴＡ局長が７日に北京に到着した。８日に開かれる中国商務部との局長級会談で両国が覚書に署名する予定だ」と明らかにした。

同消息筋によると、昨年５月に李明博（イ・ミョンバク）大統領と中国の温家宝首相が韓中ＦＴＡ産官学研究の終了を宣言し、同年９月に北京、今年５月にソウルで両国がセンシティブ分野をめぐる秘密交渉を進めてきた。この過程でアーリーハーベスト条項の適用を中国政府が譲歩したという。中国は昨年、台湾とＦＴＡに相当する経済協力枠組み協定（ＥＣＦＡ）を締結し、特恵的なアーリーハーベスト条項を認めた。

三星（サムスン）経済研究所は最近、韓中ＦＴＡが発効すれば韓国の国内総生産（ＧＤＰ）が２．７２ポイント上昇するとの見通しを示している。