温家宝中国首相「韓中FTA交渉開始宣言からしよう」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.04.15 08:38
政府が韓中自由貿易協定(FTA)の早期締結のために「先に交渉開始宣言、後に争点妥結」という進展したカードを投げた。これまで中国政府は「求同存異」(共通点を追求して異見は残す)、「先易後難」(やさしいことを先にして、難しいことを後にする)などの修辞法を動員して交渉を促してきたが、交渉開始宣言だけでも先にしようという具体的な提案は今回が初めてだ。韓国政府は農水産物など敏感な懸案に対して異見を十分に狭めた後に交渉を始めようという慎重な立場であることから早期交渉開始の可能性は相変らず不透明な状況だ。
中国を訪問中の金滉植(キム・ファンシク)首相は14日、北京で韓国特派員らとの懇談会を開き、前日の温家宝首相との韓中首相会談の内容を紹介した。これによると温首相は韓中FTAに対し、「交渉開始を先に宣言し、問題は交渉過程で議論しよう」と金首相に提案した。金首相は、「われわれが望む良い成果を出すためには交渉開始宣言を先にするよりは、事前に(農水産物など)十分な考慮事項を検討しなければ円満な交渉の障害になりかねないとう韓国側の立場を説明した」と話した。