【社説】現代自動車の生産職採用…問題解決の答だ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.06.28 11:13
現代(ヒョンデ)自動車蔚山(ウルサン)工場の生産職採用が話題だ。2004年以来7年ぶりのことだ。70人の募集に対し競争率は100対1を超えた。先に誤解から払拭させる必要がある。現代自労組の「正規職世襲」は今回適用されない。調べればこの条項は実効性もほとんどない。長期勤続者の子どものほとんどが大学を修了したためだ。子ども3人まで大学授業料を全額支援する社内福祉が生んだアイロニーだ。現代自生産職の資格は「高卒または2年制大学」に制限されている。以前4年制大卒者がこっそりと採用されて追い出されたこともある。
現代自生産職募集に集まった行列を見守る私たちの心は複雑で息苦しい。勤務時間中にオンライン賭博をするほどゆがんだ現代自の「貴族労組」が羨望の対象に化けた悲しい現実だ。現代自の新入生産職の年俸は2800万ウォン(約209万円)余りだが、賞与と手当てを合わせれば4000万ウォンまで上がる。その辺の大卒者よりましだ。トイレには温水洗浄便座を設置し、持ち家のない社員には社宅を与えるほど社内福祉もしっかりしている。現代自社員の平均勤続年数は18年だ。自分から辞めない限り事実上定年が保障されるわけだ。