【コラム】南北関係、破局か冬眠か(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.06.10 15:52
北朝鮮代表は謝罪問題で韓国の譲歩を期待し、秘密会談場所に行った。 しかし韓国代表に会ってみると、韓国は謝罪を受けたと発表し北朝鮮は謝罪ではないと否定する‘謝罪否認方式(Apology denial formula)’より明白な謝罪を要求してきた。 北側の強力な要求で金泰孝(キム・テヒョ)青瓦台(チョンワデ、大統領府)戦略秘書官が後に会談に合流したが、韓国の立場は変わらなかった。 北朝鮮代表は経費支援をするという韓国側の提案を、事がうまくいけば受けるという言葉で拒否した。 結局、首脳会談も核交渉も北朝鮮の強欲と謝罪の壁を越えられず、北朝鮮が対話の場をつぶした。 北朝鮮代表は帰国後に粛清されたという未確認の噂まで出ている。
こうした中で出てきたのが国防委員会内部の権力闘争説だ。 政府消息筋も、北朝鮮が国防委員会報道官の名前で北京秘密接触を暴露したのは、権力継承と関連した国防委と軍部内の権力闘争と関係があるようだと分析した。 国防委は金正日を委員長にした北朝鮮最高権力機関だ。 その国防委で金正日の統制や視野から外れた権力継承と関連した権力闘争が繰り広げられ、南北秘密接触の内幕を暴露する醜態を見せたという分析は説得力が落ちる。 秘密会談が決裂した責任の一端が韓国の未熟な処理にもあるなら、国防委権力闘争説は韓国側の責任回避には有用なものだが、現実診断では非常に不十分だ。