韓国では“非主流”、世界では“主流”…カンヌを動かした韓国人監督(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.05.23 11:27
◇映画界のアウトサイダー=「映画監督ほど良い職業はなかった。監督が最も幸せで、人々から尊重を受ける職業だと思う。それ以前には廃車場で車も壊し、電子製品工場で電子製品も作り、路上で絵も描いた。当時は常に孤独で惨めだと思った。私は絶対に人から尊重されないものと思っていた」。
「アリラン」での金監督の告白だ。この言葉のように彼は監督になるまで、いわゆる‘人から認められる’職業を持ったことがなかった。慶尚北道奉化郡(キョンサンブクド・ボンファグン)で生まれ、家庭環境が良くなかったため、小学校卒業後に工場を転々とした。「制度圏教育は使い道がない。人は技術があってこそ食べていける」という韓国戦争傷痍勇士だった父の言葉のためだった。