【コラム】口蹄疫が残した「消費者の誤解」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.05.13 15:15
口蹄疫の影が畜産農家の悩みを深めている。 昨年末から全国に広がった口蹄疫事態が3月初めに一段落したが、韓牛の消費は今も増えていない。 昨年5月、100グラム(牛ひれ肉、一等級基準)当たり8980ウォン(約700円)だった韓牛の小売り価格は現在7450ウォンだ。 1頭当たり550万-600万ウォンで取引された雄牛(600キロ基準)は最近350万-400万ウォンという。 一方、牛を飼育するのにかかる費用は10-15%ほど増えた。 飼料の価格など飼育費用が大幅に上がったからだ。
慶尚北道安東(キョンサンブクド・アンドン)で韓牛を飼育するイ・ジェファンさん(57)は「幸い、殺処分は免れたが、牛を育てる費用はさらに増え、牛の価格が大きく落ちているので心配」とため息をついた。
数字上、韓牛市場は大きな問題にはならない見込みだ。 昨年3月4万2844頭だった韓牛の殺処分規模は今年3月は4万4910頭と、昨年よりやや多い。 口蹄疫波紋で殺処分された韓牛は計15万頭で、現在、韓国の飼育頭数全体(295万頭)の5%程度だ。