“英雄”から“元凶”に転落…東電清水社長、事故後53時間姿隠す
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.03.29 09:24
「みなさんに申し上げます。“築城10年、落城1日”を心に刻んで下さい。安全はある一瞬にして崩れることがあります。そうならないため備えるのがわれわれの任務であり使命です。特に災害に強い原子力発電所作りが最優先です」。
2008年11月、福島第一原子力発電所。東京電力の清水正孝社長(66)が就任後最初に訪れた現場だった。清水社長は勤務者と幹部を全員集め演説した。清水社長にとって福島第一原発は感慨新たなところだ。慶応大経済学部を終えた1968年に「公益性のある企業で仕事をしたい」という信念から入社した東京電力。入社後初めて完成した発電所が福島第一原発だった。