【社説】「物価状況、非常によくない」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.02.24 17:13
韓国が主に輸入しているドバイ原油価格が1バレル100ドルを超えてからもとどまる兆しが見えない。 事実上内戦状態に陥ったリビアが原油輸出を中断し、スーパースパイク(Super Spike:原油価格の長期急騰勢)がまた目の前の現実として迫っている。 3年前の08年7月、米国産標準油種(WTI)が147.50ドルまで上がった悪夢が再現される雰囲気だ。 石油輸出国機構(OPEC)で生産国8位のリビアは、今回の騒乱で一日の原油生産量が20%以上減少した。
サウジアラビア石油相が「リビアの減少分だけ生産を増やす」と明らかにし、国際エネルギー機関(IEA)が石油備蓄分を放出する動きを見せたが、不安心理を解消できるかどうかは疑問だ。 リビア事態はエジプト・チュニジアとは次元が違う。 部族紛争に発展すれば、事態は長期化する公算が大きい。 さらに中東地域の政情不安は最大産油国のサウジアラビアとイランまでも脅かしている。 国際原油価格は些細な突発事態でも急騰しやすく、目の前のことも予想するのが難しい。