【社説】国史きちんと教えてこそグローバルリーダーに育つ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.01.14 17:46
歴史教育は過去を通して未来を準備する崇高な行為だ。 未来の世代に民族意識と国家アイデンティティーを植え付け、社会と国家を正しく担えるように導く。 歴史教育を軽視すれば、共同体の発展を期待しにくくなるのは、こうした理由からだ。 しかし今の大韓民国の国史教育はむしろ後退している。 今年から高校では韓国史が立つ瀬を失う状況だ。 「2009改定教育課程」の施行で高校の全課程が選択教育課程に転換され、韓国史も選択科目に格下げされた。 昨年までは高1の必修科目だったが、今後は高校の3年間、韓国史を1時間も履修せずに卒業できるようになったのだ。 歴史教育の委縮を憂慮するしかない。
歴史教育の軽視は遠からず国家競争力を落とすブーメランとなって戻ってくるかもしれない。 自国の歴史もきちんと知らない未来世代が、分別力を持つグローバルリーダーに成長できるだろうか。 このままではいけない。 さらに手遅れになる前に、韓国史教育の量と質をともに高める方向の解決法を見いださなければならない。 何よりも韓国史を必修科目に戻すのが最優先だ。 国民の91.2%が韓国史を必修科目にすべきだと考えている。