【社説】北、ミサイル・核実験猶予で対話の突破口開くべき
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.01.13 11:02
ゲーツ米国防長官が11日、北京で関心を引く発言をした。中国の胡錦濤国家主席との会談を終えた後、記者会見で「北朝鮮は5年以内に大陸間弾道ミサイル(ICBM)を利用して、アラスカや米西海岸を打撃できる制約的能力を備えるだろう」と述べた。ゲーツ長官は「北朝鮮が核弾頭を運搬できるICBMをいくつか開発するだろう。これは米国にとって直接的な脅威になる」と説明した。
ゲーツ長官の発言は2つの点で注目される。まず、米国防長官が「北朝鮮のICBMは米国に対する直接的な脅威だ」と公開的に明らかにした点だ。その間、米国はミサイル防衛(MD)システムの構築を推進する背景として、北朝鮮とイランの潜在的弾道ミサイル能力に言及してきたが、今回のように明確に米国に対する脅威だと規定したのは初めてだ。5年という期間も衝撃的だ。米国防総省は昨年2月に発表した「弾道ミサイル防衛計画検討報告書」で、今後10年以内に北朝鮮が核弾頭を搭載したICBMを開発する能力があると評価していた。