【社説】南北対話、慎重な姿勢も時機を逸するべきでない
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.01.10 11:04
対話には相手がある。手が触れてこそ音が鳴るように、片方の意思だけでは対話は成立しない。タイミングが合わなければならず、対話の目的と必要性にお互いが共感しなければならない。敵対的な関係では特にそうだ。不幸な対立状態を解消するために対話は必要だが、真正性が前提にならない対話は不信感を強めるだけだ。当然、慎重な姿勢が要求される。しかし慎重になり過ぎて対話の機会を逃してはならない。対話のためには慎重でありながらも開かれた姿勢が重要だ。
新年に入って北朝鮮の対南対話攻勢が激しくなった。新年共同社説(1月1日)と政府・政党・団体連合声明(1月5日)に続き、祖国平和統一委員会(祖平統)報道官談話(1月8日)を通して、北朝鮮が南北当局間会談の無条件開催を促した。南北赤十字会談と金剛山(クムガンサン)観光再開会談、開城(ケソン)工業地区会談も提案した。「われわれの対話提案にはいかなる条件もなく、その真意を疑う必要もない」という言葉も述べた。ほとんど対話を哀願するレベルだ。天安(チョンアン)艦事件と関連した政府の「5.24措置」に対し、祖平統が「韓国当局とすべての関係を断絶し、李明博(イ・ミョンバク)大統領の任期中は一切の当局間対話や接触をしない」と宣言したが、これとは180度変わった態度だ。