【噴水台】台湾の反韓感情
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.11.22 14:18
1992年8月24日、ソウル明洞の中華民国大使館では、国旗である青天白日旗の最後の降納式が行われた。 「三民主義…大同団結に進もう」で始まる国歌は、華僑らのこみ上げるむせび泣きにかき消えてしまった。 「恩を忘れ義理を忘れた」と、韓国を叱咤する声も挙がった。
この日は盧泰愚(ノ・テウ)政権時、韓国が中国と公式修交を開始するとともに、台湾(中華民国)との断交を宣言した日だった。 台湾とのすべての政府間協定は破棄され、航空機や船舶の運航も中断された。 当時、韓国には明洞(ミョンドン)・北倉洞(プッチャンドン)・会賢洞(フェヒョンドン)一帯を中心に、1万8000人の華僑が住んでいた。 旧韓末の1882年に青軍について来て定着した華僑が、韓国社会に根付いてから110年たったその日、韓国に捨てられた。 それから6カ月後の93年2月、明洞のかつての台湾大使館には、中国の国旗である五星紅旗が掲揚された。