【コラム】「韓国版アップル」が出にくい理由(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.11.18 15:29
前の二つは説明が必要ないほどよく知られていることで、現時点で最も至急なのは三つ目だ。 グーグルやアップルはあらゆることを独自にしているように見えるが、とんでもない。 アップルは音盤業界をアプリケーションストアという自らのプラットホームに引き込んだのに続き、コンテンツ開発者、放送事業者までも取り込んだ。 携帯電話製造技術では世界最高という韓国がスマートフォン時代を迎えてアイフォーンに劣勢なのは、コンテンツ生態系の面で後れを取っているからだ。
この脆弱性は国内放送通信市場にも該当する。 無限競争で通信料金が急激に落ちるように、放送業界も似た状況に追い込まれている。 「放送コンテンツは無料」という認識が広がり、有料放送体系の立つ瀬をなくしている。 こうした状況でプラットホーム事業者は価格競争で勝ったとしても、外国と競争する強い体質を育てるのは難しい。