【コラム】「韓国版アップル」が出にくい理由(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.11.18 15:29
米サンフランシスコに出張を行った時のことだ。 優待顧客には無料でヨガビデオを見せてくれるという案内文をホテルの部屋で見た。 ホテルの有料テレビサービスで望みのビデオ(VOD)を無料で提供するということだった。 ヨガという最もソフトな物理的コンテンツがデジタル革命の影響でホテルのビデオサービスに変わり、またホテルのさまざまな有料VODの‘おとり’商品になるという点に感嘆した。 米国はデジタルテレビプラットホームを長いあいだ準備してきた。 コンテンツとアプリケーションの絶対強者の米国がプラットホームを完備した時、どれほどの威力を発揮するだろうかという考えが頭から離れなかった。 世界に広がる米国のスマートフォン、スマートテレビ、アプリケーションストアは、すでにホテルのヨガビデオの発想から芽生えていた。
韓国も放送と通信、有線と無線の融合など、情報技術(IT)・メディア業界のコンバージェンスが「スマート(smart)サービス」で急激に進化している。 放送市場では放送・通信融合サービスとして注目されたデジタルケーブルテレビとIPTVが競争し、スマートテレビに発展している。 通信市場ではWiFi(無線LAN)とアプリケーションストアで武装したスマートフォンがFMC(有・無線統合)時代の主役に浮上した。 スマートフォン・スマートテレビを活用したスマートヘルス・スマートワークなど情報通信技術(ICT)インフラと他産業の結合サービスも期待される。