【社説】後手に回る韓銀の利上げ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.11.17 11:03
韓国銀行(韓銀)金融通貨委員会が4カ月ぶりに政策金利を0.25%を引き上げた。10月に消費者物価が4.1%まで上がったため、利上げでインフレ抑制に乗り出したのだ。米国の量的緩和第2弾で、韓国を含む新興国の資産バブルも懸念され始めている。主要20カ国・地域(G20)ソウル首脳会議で為替の不安がやや解消された点も、韓銀が利上げする条件を提供した。しかし後手に回っている印象も否めない。
7月の利上げも同じだった。韓銀の先制的な処方というよりは、やむをえず断行した対症療法だった。経済成長率が高まり、物価上昇が現実化したからだ。韓銀は9月には不動産市場の冷え込み、10月には為替を理由にずっと‘方向指示器’をつけたまま利上げをためらった。今回も遅れた状況で取った措置ではないかという疑いを招いた。物価上昇という直接的なリスクが近づいた後に利上げしたからだ。