物価よりも為替レート…政策金利3カ月連続の据え置き
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.10.15 14:28
「苦悩の決定だった」。金仲秀(キム・ジュンス)韓国銀行(韓銀)総裁兼金融通貨委員会議長は14日、政策金利を据え置いた後、このように述べた。 金融統委はこの日、現在の年2.25%の政策金利を据え置くことにした。 7月に0.25%引き上げて以来3カ月連続の据え置きとなる。
関心は、金融通貨委員会が物価と為替レートのうちどちらを選択するかという点だった。 物価は上昇中だ。 先月の消費者物価は前年比で3.6%も上がった。 物価安定が最高目標の金融通貨委員会としては利上げを考える状況だ。
しかし伏兵があった。 為替レートだ。 米国をはじめとする先進国の量的緩和政策で資金が国内に流入し、韓国ウォンが急騰している。 これは輸出依存度が大きい韓国経済にとって大きな負担となる。 利上げをすれば内外の金利差がさらに広がり、ドルが国内へ流れ込む。 結果的にウォン高につながる。 輸出に影響が出れば経済全般が揺れる。