「金日成（キム・イルソン）、金正日（キム･ジョンイル）首領様は偉大な方々だ。その方たちのためなら一生を捧げる覚悟ができている」－－。

国家保安法違反の疑いで検察の捜査を受けたキム某被告（４５）が先月、逮捕状実質審査で残した言葉だ。ソウル中央地検公安１部（部長イ・ジンハン）は、キム被告を拘束起訴したと７日、明らかにした。

検察によるとキム被告は今年６月から最近まで国内ポータルサイトに開設されたコミュニティに北朝鮮体制を称賛する内容の動画や文を何回も載せた疑いだ。会員数が６１００人に達するこのコミュニティに対するネチズンたちの通報が続き、該当のポータル会社は７月末、コミュニティを臨時閉鎖した。

先月１４日、ソウル中央地方裁判所で行われた令状実質審査でキム被告は「どうしてインターネットに利敵動画を掲載したのか」という判事の質問を受けた。すると「金日成父子の偉大さを現したことなのに、どうして罪になるのか」と問い返した。また「今後もそのような動画をインターネットに掲載するか」という問いには「私の信念は決して変わらない」と堂々と返事をした。１時間行われた審査で、彼の態度は終始、堂々としてたというのがその場にいた人の説明だ。結局キム被告は拘束状態で裁判を受けることになった。

検察はこのコミュニティの利敵性について調査し、キム被告以外にコミュニティ運営者と問題のある内容の掲示物を掲載した会員たちを刑事処罰する案も検討中だということだ。