【中央時評】金正日は先軍、金正恩は「共進」?(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.11.01 17:47
金日成(キム・イルソン)の主体や金正日(キム・ジョンイル)の先軍のように、金正恩(キム・ジョンウン)も自分の時代のスローガンを作り出すはずだ。 北朝鮮でのスローガンはわれわれとは違う。 「偉大な普通人の時代」「国民が大統領です」という言葉が聞こえのよいレトリックだったのとは違い、北朝鮮ではスローガンがまさに国政指標となる。 その時代状況に対する解釈、従ってその政権が目指す目標を表す。
実際、金正日の先軍は悲しいスローガンだった。 最大の友邦だったソ連が突然崩壊し、血の同盟だった中国は韓国に近づき始めた。 その渦中に金日成は突然死亡した。 韓国の金泳三(キム・ヨンサム)政権は北朝鮮を「故障した飛行機」として崩壊による吸収計画を準備していた。 さらに続いた洪水と水不足は、全国の全人民を苦難の行軍へと追い込んだ。 自分の時代が訪れたが、いざ金正日は姿を現すことができなかった。 まさに内憂外患、進退両難に四面楚歌が重なった状況だったからだ。 金正日ができることは父の遺体の後ろに隠れることしかなかった。 表面上は親思いの3回忌だったが、実際にはどうしようもない卑怯さだった。