【コラム】グローバル通貨戦争の終わりは?(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.10.19 14:54
では、この戦争の終わりはどこになるのか。 何よりも通貨戦争の震源地である米中間の通貨葛藤がどう解消されるかがカギだ。 1985年のプラザ合意のように平和的な解決策が出てくればよいが、現在ではどちらも譲る気配はない。 ちょうど先週の英フィナンシャルタイムズ(FT)と米ウォールストリートジャーナル(WSJ)には、通貨戦争の勝敗をめぐり正反対の主張が掲載された。 FT首席論説委員のマーティン・ウルフ氏は「米国がグローバル通貨戦争で勝つしかない理由」というコラムで、「米国は為替レートや国際収支の調整に協力する代わり、通貨増加を通じて(デフレを防ぐという)自らの意志を貫徹していくだろう」とし「(過程がどうであれ)結局はこの戦争に勝利するはずだ」と主張した。
これに対し、中国北京大学の黄益平教授は「米国は通貨戦争で敗れる」というWSJのコラムで、「(米国の圧力にもかかわらず)来月のソウル主要20カ国・地域(G20)首脳会議でプラザ合意のような為替調整案が妥結するのは難しい」とし「米国の一方的な通貨政策は成功しないだろうし、為替レートが貿易不均衡の全的な要因でもない」と指摘した。 米中間の通貨戦争がメディアを通した代理戦にまで広がったのだ。