双竜（サンヨン）自動車買収戦に参入した６社のうち、ルノー（ルノー三星）－日産、インドのマヒンドラ＆マヒンドラ（Ｍ＆Ｍ、以下マヒンドラ）、ヨンアン帽子の３社が現場調査に参加することが明らかになった。

双竜車の関係者は４日、「先月２６日から実施された平沢（ピョンテク）工場および本社の調査で買収意向書を出した６社のうち、ルノー－日産、マヒンドラ、ヨンアン帽子の３社が現場調査に着手した」とし「残り３社は平沢本社で開かれた経営説明会を調査の代わりとした」と述べた。

現場調査は本社の平沢工場と昌原（チャンウォン）エンジン工場が対象。 双竜車平沢工場は年産２４万台の生産規模を備えている。 買収意向書を提出したソウルインベストと外国系金融ファンドは現場調査の代わりに平沢本社でブリーフィングを受けた。

今年の需要に生産が追いつかないルノー三星（サムスン）は釜山（プサン）工場敷地（約１６５万平方メートル）に年産２０万－３０枚台規模の第２工場建設を検討していたが、最近これをあきらめた。 工場建設費（５０００億ウォン前後）と地盤工事費を合わせれば、少なくとも６０００億ウォン以上の投資が必要となるからだ。 さらに１年半かかる工事期間の機会費用を合わせた場合、双竜車を買収（７０００億ウォン予想）するほうがよいということだ。

ルノー三星の関係者は「先月開かれた日産役員会議で釜山第２工場着工よりも双竜車買収が最善策という結論が出たと聞いている。現場調査が終わりしだい、今月中に最終買収代金を確定する」と述べた。 ルノー三星は双竜車工場を買収すれば、日本から直輸入され国内でも人気がある日産キューブなど小型車を生産することを検討している。

インド商用車専門会社マヒンドラは双竜車買収をきっかけに米国など先進市場への輸出を打診している。 同社は自社主力生産車のＳＵＶ（スポーツタイプ多目的車）を米国安全テストで通過させるためには、双竜車のディーゼルエンジンが必要だという立場だ。

マヒンドラは今回の現場調査で双竜車のＳＵＶ技術力把握に集中している。 マヒンドラは今年上半期、インド電気自動車会社レバを買収し、電気車市場にも参入した。 双竜車はハイブリッドディーゼルおよび電気車技術も一部確保している。

一方、双竜車労組は「金融ファンドの双竜車買収は弥縫策にすぎず、長期的な生存はむしろ脅かされるだろう」と明らかにした。


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