【社説】G20議長国で「警察拷問疑惑」とは…
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.06.17 11:34
捜査機関の拷問と過酷行為は、過去の軍事権威主義時代の時局事件だけでなく一般刑事事件で容疑者を相手に深刻なほど広まった。強圧によって自白を受けるのが捜査技法として使われたりもした。第5共和国時代のパク・ジョンチョル拷問致死事件とクォン・インスク性拷問事件が代表的な例だ。その後、拷問の野蛮性に対する批判世論と人権意識が高まり、国民は当然拷問が消えたものと思っていた。ところが主要20カ国・地域(G20)議長国の国で、それも開催地のソウルで、警察の拷問行為疑惑が提起された。拷問という言葉が出てくるだけでも国際的な恥だ。
昨日、国家人権委員会は窃盗などの容疑者を拷問したと疑われる警察官5人を告発および捜査依頼した。ソウルのある警察署の強力チームが調査した容疑者22人が拷問と暴行を受けたと主張したのがその根拠だ。警察官が犯行を自白しろと殴り、口に布などをくわえさせたまま頭を踏み、背後で手錠をかけた腕を頭のほうへ上げる俗称‘翼折り’をしたという。事実なら、非常に深刻なことだ。