【グローバルアイ】「原発受注に興奮している場合ではない」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.03.16 08:21
サルコジ仏大統領が腕をまくり上げた。先週のパリ経済協力開発機構(OECD)会議で基調演説者として登場したサルコジ大統領は「大統領の行事発言は儀礼的で形式的」という通念を破った。サルコジ大統領は国際的な原子力発電所活性化案を7つに分けて具体的に説明した。国際金融機関による原発資金貸与など斬新なアイデアも含めた。およそ20分間の演説には、専門用語、年度、統計が所々で登場したが、サルコジ大統領が頭を下げて原稿を見たのは数回にすぎなかった。普通に見ていれば原稿なしに演説しているように見えた。それだけ徹底的に事前準備をしたという傍証だ。
今回の会議には61カ国の長官・次官級が出席した。原電を保有または今後導入する意向があると国際原子力機関(IAEA)に申告した国がすべて集まったのだ。会議を主催したフランス政府が招請作業を始めたのは1月中旬だった。会議場の周辺では、わずか1カ月半で関係国の代表をもれなく集めたフランスの外交力が話題になったりもした。フランス政府は10日、代表団をフラマンビル地域の原発建設現場に案内した。フランスが誇る「EPR1600」という最新型原子炉が建設される所だ。