【社説】米国の原発建設再開は新たなチャンス
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.02.18 10:17
オバマ米大統領が先日、30年ぶりに米国に原子力発電所を建設すると発表した。1979年のスリーマイル放射能漏出事故後に中断した原発建設を再開するのは、米国のエネルギー戦略が全面的に修正されたことを意味する。すなわち、原発をクリーンエネルギー確保の核心的な手段にするということだ。他の代替エネルギーに比べて低コストで温室ガスを減らせる代案はやはり原発しかないからだ。
オバマ大統領は原発再開計画を発表し、アジア3カ国を原発先進国に挙げた。オバマ大統領は「現在建設中の原発56基のうち中国が21基、韓国が6基、インドが5基を占めている」とし「これらの国では原発で雇用と専門性、新技術の需要を創出している」と述べた。原発の建設で低コストのクリーンエネルギーを確保するだけでなく、雇用や新技術など将来の成長動力を見いだすという意図を明確にしたのだ。米国が温室ガス削減目標を達成するには、2050年までに180基の原発を新たに建設する必要がある。オバマ政権は原発を建設しながら、原発産業をもう一度米国の主力産業に育成するという戦略だ。