【社説】スマートフォンブームは危機と同時にチャンス
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.01.11 14:30
次世代携帯電話「スマートフォン」ブームが起きている。米国のアップルが「アイフォーン」ブームを起こしたのに続き、先週はグーグルが「ネクサスワン」を出した。世界携帯電話市場でスマートフォン販売比率は昨年すでに15%を超え、今年は25%に達すると予想される。第2世代携帯電話の市場と比較すると飛躍的な拡大だ。アップルとグーグルはソフトウェアとインターネット検索分野で独歩的な企業だ。こうした世界的な企業がスマートフォンに本格的に参入しただけに、市場で大きな‘津波’が起きるのは自明だ。
何よりも注目すべき点は、アップルとグーグルが通信会社-端末機製造会社の従来の生態系を崩しているという点だ。これら端末機製造は台湾企業に委託し、消費者が利用料が安い通信会社へ自由に移れるようにし、オンラインを通して別の流通網構築までも図っている。すべての過程を自分の統制下に置くという布石だ。通信会社や携帯電話製造会社が‘第2’の立場になる可能性もある。先進国が無線インターネットへ移る間、韓国は有線中心の閉鎖的なインターネット環境に閉じ込められてきたからだ。