【時論】南北首脳会談、避ける必要はない
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.01.07 17:26
北朝鮮が変わった。 新年の共同社説を見れば、本当に先日まで韓国にあらゆる誹謗と悪口を浴びせてきたその北朝鮮なのかと思うほど融和的で、南北関係改善の意志を明確に表している。 実際、北朝鮮は韓国を扱う独自のノウハウを持っている。 韓国の政権が代わる度に最初の1-2年間はあらゆる対話・交流を中断し、新しい大統領に低俗な言葉を浴びせる。 この時、新政権の対北朝鮮政策に対する批判も政界およびメディアから加わる。 特に朝米対話が進展する中で南北対話がないという点が浮き彫りになると、大きな政治的負担を抱くことになる。 発足初期の理想的な南北関係の青写真は消えてしまい、北朝鮮の目の高さに合わせて南北対話を模索するのに汲々とする。 その頃に北朝鮮は大胆な接近方法に出る。 首脳会談の提案だ。 金泳三(キム・ヨンサム)政権も金大中(キム・デジュン)政権も、北朝鮮の首脳会談カードから自由になれなかった。
北朝鮮は現政権に対しても同じ首脳会談カードを活用する。 金大中元大統領の逝去で派遣された北朝鮮特使団は、李明博(イ・ミョンバク)大統領に首脳会談の可能性について話した。 しかし過去の政権とは違い、非核化・人道的問題を会談の条件としたことで、北朝鮮ではなく韓国側の目の高さに引き込もうとしている点は非常に新鮮だった。