【リポート】「米中ポーカーゲームに100カ国首脳が座っていただけ」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2009.12.21 09:40
19日、コペンハーゲン国連気候変動枠組み条約(UNFCC)締約国会議で採択されたコペンハーゲン協定が、事実上、拘束力のない宣言となると、かなり多数の参加国と外信が批判をあらわにしている。「地上最大の外交ショー」が体面維持に転落したというものだ。協定を主導したバラク・オバマ米国大統領は「史上初の主要国家が気候変化の脅威に対する責任をともに担うことにしたもの」と評価した。熱帯雨林の保護、技術移転、支援額規模などの発展途上国支援案が用意されたのが代表的な事例に挙げられた。しかしニューヨークタイムズは20日「多くの目標が達成されなかった」とし、協約が失敗したと指摘した。
ヨーロッパ連合(EU)諸国は重い雰囲気だ。当初EUは▽気温上昇上限線を摂氏2度▽2050年まで1990年基準温室ガス排出量50%削減▽先進国の発展途上国気候変化対応努力支援▽拘束力ある合意導出--などを目標とした。しかし協定に含まれたのは気温上昇上限線と先進国の発展途上国支援だけだった。スウェーデン・フレドリークレーンフェルト首相は「この合意は“完全な”合意ではなく、現存する気候変化脅威を解決することができない」と失望感を示した。