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【噴水台】フォトショップ加工 

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2009.10.20 11:19
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女性たちがきれいになることに命をかけたのは昨日今日のことではない。ローマ時代からヨーロッパの女性たちはむらなく白い肌に見せようと、鉛の一種である白鉛をぺたぺた塗った。そのうちに毒が回って全身の神経がまひし、ひどい場合は死に至る人が多く出たというのに、あきれた流行は2000年以上も続いた。イギリスのエリザベス1世女王もそれによって顔が崩れ、宮廷中の鏡をすべて壊してしまうほどのショックを受けたが、死ぬ日まで白鉛パウダーの化粧にこだわったという。

 
東西古今にわたり、いわゆる「砂時計」の体形を作らせようと急かした命も数知れぬほど多かった。「韓非子」には中国の趙の時代、細い腰が好きな君主に気に入ってもらおうと気を使うあまり、飢え死にする人が続出したという記録がある。19世紀のヨーロッパでは腰をコルセットで強くしめつけたあげく、肋骨が内臓を突き、死んでしまうケースが頻発した(蕭春雷「欲望と知恵の文化辞典 体」)。

このように度が外れた女性の外見への執着はどこから始まったのか。進化心理学者デイビッド・バスは創始期人類のカップルを作るメカニズムに理由を見出す。種族の繁殖が最大の課題だった当時には、子供よく生む女性を好んだのは当然のこと。しかしつややかな肌、清くてきらきらした目、豊満な胸と尻など魅力的な外見が妊娠と出産能力の保証小切手として通じたというのだ。このように顔と体つきで自分の価値が評価されるのを見ると、はるか昔から女性たちはその装いのためなら方法を問わなくなったという話だ。

現代女性たちの努力も太古に比べて決して立ち後れない。変わったのは美しさの基準が子孫生産能力と直結されないということだけ。スリムでは物足りず痩せまくって芸能人に追い付こうと何の欠点もない妻子たちが死に物狂いでダイエットを続ける。その後遺症で拒食症に苦しみ生理さえ止まった12~25歳の女性が世界的に数千万人に達する。拒食症は患者の中で5~10%が10年以内に死亡するほど恐ろしい病気だ。

最近、ヨーロッパ各国でフォトショップ規制法を相次いで推進しているのもそのためだ。タバコやお酒に警告文を付けるように「この写真はフォトショップ加工したものなので、だまされないでください」という文言を義務化しようというのだ。フォトショップで補正した写真、広告の中のモデルたちの非現実的なスタイルが、若い女性たちを死の道に追いやるのを防ごうという趣旨だ。整形とダイエットブームにおいて右に出る者はない我が国で、最初に施行されなければならない法ではないのか。


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