【社説】金融危機1年、危機をチャンスに変えよう
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2009.09.12 12:32
グローバル金融危機を触発させた米国の投資金融会社リーマン・ブラザースの破たんから1年が過ぎた。 世界金融の本山である米国で始まった金融危機はすぐに全世界に広がり、100年ぶりに一度といわれる経済危機を招いた。 国際金融市場が冷え込み、世界的なクレジットクランチ(信用収縮)が生じ、世界経済は深い沼に落ちた。 韓国も米国発金融危機の衝撃を避けられなかった。 世界的なクレジットクランチによる深刻な外貨不足事態は97年の通貨危機が再現されるという懸念を呼び、世界経済沈滞による景気悪化は成長率をマイナスに落とした。
しかしすでに11年前に危機を克服した経験を持つ韓国経済は達磨のようにまた立ち上がっている。 金融危機初期には主要国との通貨スワップ協定締結など速やかな外貨需給対策を通してクレジットクランチを解決し、その後の景気沈滞は迅速かつ果敢な財政支出の拡大で対応した。 金融機関と企業のリストラ努力も比較的速いペースで組織的に進んだと評価できる。 底まで落ちた各種経済指標が一斉に回復に転じて、国民も自信を取り戻している。 いま韓国は金融危機からの回復が世界で最も速い国の一つに挙げられている。