－－クリントン氏の訪朝が北核問題の解決に役立つだろうか。

「ジミー・カーター元米大統領の訪朝を連想させて、北核解決への期待感を高めた。北朝鮮としては米国人女性記者ら２人を解放することによって、今後の問題に対しても柔軟に取り組むという意志を見せた格好となっている」。

－－「核不拡散条約（ＮＰＴ）」は効果的か。

「核拡散の防止に寄与したが、北朝鮮のようにこれを違反する国家を制裁できないという短所がある。また核を保有する各国が核兵器を削減するよう誘導できないのも弱点だ。超大国も核兵器のない世の中を目指さなければならない」。

－－潘基文（パン・キムン）国連事務総長が欧米の一部マスコミから批判を受けているが。

「国連の総帥は世の中で最も厳しいポストだ。全世界の外交官は決してじっとしていない。国益のためだ。何かを決めれば、ほかの一方では批判することになっている。潘総長は片方に偏らず、うまくやってきたとみられる。前任者のコフィー・アナン氏はカリスマがあったとは言うものの、必ずしも肯定的だったとは言えない」。

◇ハンス・ブリックス（８１）＝スウェーデンの政治家で、８１～９７年、国際原子力機関の事務総長を歴任した世界的な核兵器専門家。２０００～０３年、イラクの核査察団を率いる国連監視検証査察委員会（ＵＮＭＯＶＩＣ）団長も務めた。


「北、プルトニウム４０キロ以上保有…核爆弾４個以上製造可能」（１）



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