【社説】二次電池で勝ちどき…第2の半導体に育てよう
三星(サムスン)SDIがボッシュと合弁で設立したSBリモーティブを通じてBMWに電気自動車用リチウムイオン電池を単独供給するという。1月にはLG化学がゼネラルモーターズ(GM)への電気自動車用リチウムイオン電池の単独供給権を獲得した。日本のメーカーが掌握してきた二次電池市場で韓国企業の躍進が始まったのだ。1回きりの電池と違い再充電して使える二次電池はグリーンカーをはじめとする次世代グリーン成長の核心部品だ。また、2015年には年間500万台の電気自動車が生産され、リチウムイオン電池市場も159億ドル規模に拡大する見通しだ。
もともと二次電池の宗主国は日本だった。出遅れていた韓国企業が大型供給権を獲得した背景は、未来市場を先読みする目、技術核心、緻密な生産管理などが組み合わさった合作品といえる。日本がハイブリッドカー用ニッケル水素電池に集中する間に韓国企業はリチウムイオン電池に勝負をかけた。リチウムイオン電池はニッケル水素電池に比べ価格は10~15%高いが、50%ほどエネルギーを多く出せる。なにより技術核心と生産工程を改善し日本より効率性と安全度が高いリチウムイオン電池を開発したことが決定的な成功のひけつだ。