【社説】交渉決裂した双竜自動車、これからは法と原則だ
双竜(サンヨン)自動車労使交渉がついに決裂した。労使は整理解雇者に対する救済案などをめぐり4日間にわたり交渉を続けたが、妥協点を見いだすのに失敗した。パク・ヨンテ共同管理人は「ただ1人のリストラも認めないという労組の立場のためこれ以上の交渉は難しい」と明らかにした。これについて労組は、「会社側に当初から妥協の意志はなく、破産のすべての責任は労組側に転嫁しようという計画だった。総ストを続ける考えで、公権力投入時には決死闘争を行うだろう」と真っ向から対立している。
交渉決裂により双竜自動車が破産する可能性はより大きくなった。その責任は自分たちの主張だけに固執した労組側にある。今回のストは明確に違法であるにもかかわらず、会社側は利害関係者らと地域経済におよぼす影響を考慮して整理解雇者のうち40%を無給休職方式などで救済する最終案を提示した。来月15日に予定されている裁判所の再建可否決定で不利益を受けることを甘受しながら出した対案だった。しかし労組は総雇用の原則をくずさず、この案すら拒否した。最初から交渉する考えはまったくなかったことを見せるものと変わりない。同僚社員と協力会社、地域社会を人質に取り、「みんなで死のう」という共倒れの自害恐喝と変わりないものだ。