「牛海綿状脳症(BSE)」をめぐる波紋は今年4月、韓米両国の牛肉輸入条件改正に向けた交渉再開に端を発した。米国産牛肉は03年12月に米国でBSE感染が報告されて以来、輸入が中断された状態だった。06年10月に輸入が再開されたが、それ以降、数回にわたり違反事例が摘発された。
政府は昨年10月に検疫と輸入を全面中断する措置を取った。交渉が行われると、5月、米国産牛肉の輸入に反対するろうそくデモがスタートした。米国産牛肉への検疫で韓国の主権を認め、明文化するという合意が発表されたものの、反対する世論を収拾できなかった。