日本政府が円高抑制に向け外為市場への介入を検討している。米国の自動車大手3社の救済法案が米上院で否決された12日、円は一時1ドル=88円まで値を上げた。これにより日本の輸出企業はピンチに陥っている。
トヨタやソニーなど主要企業は米国の経済不安によりすでに対米輸出が急激に減っていることに加え、円まで急騰する急激な収益減少の危機に直面している。これを受け日本の財務省と日本銀行が外為市場に介入することを積極検討していると日本経済新聞が14日に報じた。
日本政府は2004年3月を最後に円を売りドルを買う外為市場介入を中断した。今回日本政府が外為市場に介入することを最終決定すれば5年ぶりに日本が保有するドルが国際外為市場に供給されることになる。世界2位規模の外貨準備高は約1兆ドルだ。