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北、欧州災害保険会社相手取った保険金請求訴訟で勝訴

2008.12.12 10:39
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北朝鮮が欧州の災害保険会社を相手取って起こした保険金請求訴訟で勝訴し、3920万ユーロ(約48億円)を受領することになったと、英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が11日、報じた。

朝鮮(チョソン)国営保険公社の前身、朝鮮国際保険会社(KFIC)は05年7月、北朝鮮の平壌(ピョンヤン)にある政府倉庫に被害が発生したとして、欧州の災害保険会社に保険金を請求した。KFICは事故から10日後に児童向けの手袋と石けんなど数十万個にのぼる破損品目の目録を提出した。

 
欧州の災害保険会社は事故発生から10日後に数十万種類の被害品目を提出したことに信憑(しんぴょう)性がないとし、保険金の支給を拒否した。これを受け、KFICは英国裁判所に訴訟を起こした。裁判所の調整に合意した会社には、世界的な保険大手の英ロイド、ドイツのアリアンツ、イタリアのゼネラリなどが含まれた。ベルギーの保険会社アビアベルは裁判所の調整を拒否した。

北朝鮮は深刻化する外貨不足のあまり、05年以降▽事故金額の水増し▽人身被害の操作--などといった手口で、外国の災害保険会社から保険金を獲得しようとした疑いがあると、米フォックスニュースが報じたこともある。

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