米国連邦準備制度取締役会（ＦＲＢ）の金利引き下げと通貨スワップ契約で、韓国銀行が追加で金利を下げる余力が生じた。

李成太（イ・ソンテ）韓国銀行総裁は３０日、通貨スワップ契約内容を説明し「通貨政策を長く見て、余裕をもって運用して行ける環境が整った」と述べた。ドル資金を確保して外貨に対する負担を減らしたので、市中に十分な資金を供給する基盤が用意されたということだ。今まで韓銀は市中のドル不足と国内金融市場の資金の滞り、急速な景気下降に対処しなければならない三重苦に悩まされて来た。金利引き下げを通じて市中に金を流せば国内の資金のつまりを解消し、景気下降を阻むことに役に立つ。

しかしウォンは下がることもある。韓国だけ金利を下げた場合、韓米間の金利の差がなくなり、国内に入って来る外国資本が離れてしまう可能性もあるからだ。

しかし米国ＦＲＢが通貨スワップを通じてドルを供給し、基準金利を０．５ポイント下げた１．０％にして韓銀の負担を減らしてくれた計算となった。

ＬＧ経済研究院ペ・ミングン研究委員は「今回の措置で韓銀が金利を下げたときに現れる副作用を減らした」とし「家計や企業の利子負担を減らし、景気下降を阻むために金利引き下げは避けられない」と話した。