1970年代末、中国が米国との敵対関係を清算すると当時、金日成(キム・イルソン)北朝鮮主席は深刻な悩みに陥った。血で結ばれた血盟国の中国が「敵国」である米国帝国主義と手を握るというのは耐えがたい衝撃だったからだ。特に南側から国力で押され始めた状況で、米中関係正常化が成り立ったという点がさらにそうさせた。
こうした難局を突破するために金日成主席の下した結論は米国との関係改善だった。中国がこれを通じて台湾問題を一挙に解決したように、米国との関係が正常化されれば対韓国関係でも逆襲して戦うことができると判断したのだ。