【チャイナインサイト】民と争うなという中国は誰のための国だったのか(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.10.02 16:25
◆「中国モデル」を取り入れた朝鮮と日本
歴史的に中国という国を模倣して成長した国の中には朝鮮と日本がある。朝鮮は中国よりも深刻だった。道徳経済を具現しようとしたため、なおさら商業を抑圧して農業を重視した。貨幣経済の発展は遅く、実物経済が強固になった。朝鮮末期にも硬貨のほか、コメや麻・木綿が依然として貨幣の機能を果たした。金と銀はただ貴金属だった。その代わり穀倉制度は人口比で中国よりも規模が大きかった。穀倉制度で道徳経済を体現し、救恤で王権を誇示した。中間搾取も中国に劣らなかった。朝鮮末期の三政の紊乱と騒動がこれをよく表している。中央政府がそれほど徴収せず「民と利益を争わなかった」というが、実際には民ははるかに多く搾取された。人口比の官吏の数は中国よりも多く、末端行政単位の地方官は1万人以下をきめ細かく管轄した。